KENWOOD  - FAQ(よくあるご質問)-
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  Q&A番号:107135
リフレクター接続用 Windows アプリケーション BlueDV for Windows を使用して運用をおこなうには、どのように設定すればよいですか?
TH-D75は、MMDVMシリアルコマンドを内蔵しています。サードパーティー製のアプリケーションをインストールしたWindows PCやAndroidデバイスにUSBまたはBluetoothで接続するだけで、簡単にD-STARリフレクターの運用をお楽しみいただけます。

下記は、PA7LIM David Grootendorst氏が作成した BlueDV for Windows を使用し、Windows PCとTH-D75とをUSB ケーブル(USB TYpe-C)で接続してリフレクターターミナルモードで運用をする場合の基本的な設定の一例です。

注:
・サードパーティー製アプリケーションの導入や実際の運用方法などにつきましては、弊社のサポート対象外です。インターネット上の情報などにもとづき、内容を十分に理解された上で、ご自身の責任と判断でおこなってください。



【TH-D75の設定】
TH-D75の初期状態(フルリセット後)から、下記のように設定します。

1.メニューNo.650(デジタル-DVゲートウェイ-DVゲートウェイモード)で [リフレクターターミナルモード]に設定します。
 

2.メニューNo.651(デジタル-DVゲートウェイ-自局コールサイン)で[A/B](Edit)を押して、リフレクターターミナルモードで使用するコールサインを設定します。
 

3.[MENU]を押して周波数表示に戻ります。
 Aバンド側がリフレクターターミナルモードになり、右上に緑色で[TERM]と表示されます。
 

注:
・メニューNo.610(デジタル-送受信-自局コールサイン)の設定は、DV/DRモード動作時に適用されます。リフレクターターミナルモード動作時には適用されませんのでご注意ください。
・リフレクターターミナルモードはAバンド側でのみ設定されます。Bバンド側でのシングルバンド運用時は、リフレクターターミナルモードに設定することはできません。



【TH-D75とPCとの接続】
無線機とPCとをUSBケーブルで接続するには、あらかじめPCに仮想COMポートドライバーをインストールする必要があります。
下記の弊社ウェブページから、仮想COMポートドライバーをダウンロードし、PCにインストールします。
https://www.kenwood.com/jp/products/amateur/handy/th_d74/thd74_vcp_j.html

インストールのあと、上記ウェブページの説明にしたがってTH-D75に割り当てられたCOMポート番号を確認してください。


【BlueDV for Windowsの設定】
1.下記のURLにアクセスします。
 https://software.pa7lim.nl/BlueDV/BETA/Windows/

 ZIPファイル(複数ある場合は日付が最新のもの) をクリックし、ファイルをダウンロードします。
 ダウンロードしたZIPファイルを展開し、生成されたフォルダの中にあるファイルをダブルクリックして、プログラムをインストールします。

2.デスクトップ上に生成された"BlueDV"のアイコンをダブルクリックし、プログラムを起動します。
 [Menu] => [Setup] で、下記の設定Windowが開きます。
 
 上記の画像のように各項目を設定します。(その他の項目は、初期値のままでかまいません。)
 ① 自局コールサインを設定。
 ② TH-D75に割り当てられたCOMポート番号を設定。
 ③ [Enable DTR] にチェックを入れる。
 ④ 日本語表示にするためには [Japanese] を選択。
 ⑤ [Save]をクリック。

 メイン画面に戻ったら、[Menu] => [Exit] でプログラムをいったん終了します。

3.再度"BlueDV"のアイコンをダブルクリックし、プログラムを立ち上げると、下記のように日本語表示のメイン画面になります。
 
 上記の画像のように操作をします。
 ① [シリアル]をクリックすると、プログラムとTH-D75とが接続されます。
 ② [DSTAR]をクリックすると、D-STAR用の画面になります。
 ③ 接続するリフレクターの種別を選択します。
 ④ 接続するリフレクターの番号とモジュールを設定します。
 ⑤ [接続]をクリックすると、リフレクターに接続されます。


【TH-D75 本体のコマンドによる接続】
下記のように、TH-D75本体のリフレクターコマンドでも接続や切断が可能です。
リフレクターコマンドにつきましては、取扱説明書【詳細編】p.16-8 「4. Reflector から設定する」に記載されています。

1.TH-D75の[▲](UP)を長く押して [相手先選択]-[Reflector]-[Link to Reflector]を選択し、接続先のリフレクターを設定します。
  (下記は、リフレクター「REF030C」に接続する場合の設定例です。接続先に応じて適宜設定してください。)
 

2.[A/B](OK) または[ENT]を押すと周波数画面にもどります。
 相手先に、接続コマンド[REF03CL]が設定されています
 

3.PTTを押すと、リフレクターへの接続コマンド(例:REF030CL)が送出されます。
 リフレクターに接続されると、TH-D75では下記のような割り込み画面が表示されます。
 

4.リフレクターに接続後、QSOを行うには TH-D75の[▲](UP)を長く押して、[相手先選択]-[Reflector]-[Use Reflector]を選択します。
 

5.[A/B](OK) または[ENT]を押すと周波数画面にもどります。
 相手先に、通常の交信で使用する[CQCQCQ]が設定されています。
 

6.TH-D75のPTT を押すとこちらからの音声がリフレクターに伝送されます。
 BlueDV for Windows の表示が変わり、現在の動作状態が確認できます。
 

 他局からの信号を受けると、下記のような表示になります。
 
 


以上は、BlueDV for Windowsを使用してリフレクターに接続するための必要最小限の設定です。
その他、メニューNo.611(送信メッセージ)や メニューNo.630/631(自局位置情報の送出)などにつきましては、取扱説明書を参照されたうえで適宜設定されてください。

注:
・TH-D75 は、D-STAR用のボコーダーのみ搭載しています。D-STAR以外のモード(DMR, FUSION, NXDN)ではお使いいただけません。
 

はい
いいえ
【対象型名】
TH-D75